AI副業実践記

Xのアルゴリズムが公開されたので読んだら、フォロワー1000人以下に配給枠がありました

2026年8月13日に、X(旧Twitter)のおすすめ表示のアルゴリズムが GitHub で公開されました。「For You」タブに何をどの順で出すかを決めている、本体側の仕組みです。

解説記事はすでに大量に出ています。ただ、私の X アカウントはほぼ休眠状態で、8月頭に投稿した1本は7インプレッションで終わりました。他人の要約を読むより、この数字の理由を実物で確かめたくなりました。

そこで公開されたコードを AI と一緒に読みました。結果、フォロワーの少ないアカウントに直接関係する仕組みが見つかりました。この記事はその記録です。

先に結論

  • フォロワー1000人以下の投稿を、おすすめの上位へ差し込む「配給枠」が実在する(条件つき)
  • いいねの重みは 0.5。リプライ・引用は 5.0、リンクをコピーして共有は 20.0 で、桁が違う
  • 「外部リンクを貼ると減点」は、公開されたパラメータの中には見つからない
  • 重みの実数が入ったのは今回(8月)の公開から。1月公開時点の解説には「非公開」とあるので、解説を読むときは日付に注意

何が公開されたのか

公開されたのは、おすすめタイムラインのランキングエンジンです。GitHub の xai-org/x-algorithm リポジトリに、Apache 2.0 ライセンスで置かれています。

アルゴリズムの公開は今回が初めてではありません。2023年4月の旧Twitter時代の公開(経緯は GIGAZINE の記事にまとまっています)と、2026年1月の公開がありました。今回の8月13日の公開はその拡張で、公開されているコードの量はこれまでのおよそ10〜15倍に増えたと報じられています(TechCrunch の報道)。

中身には、候補の収集、スコア付け、フィルタ、並べ替えまでの流れが一式入っています。一方で、規約違反の予測(Grok を使う部分)は悪用防止を理由に非公開のままです(同記事より)。

あわせて「Under the hood」という機能も試験公開されました。自分のアカウントに付いたラベルや制限を JSON でダウンロードできるものです。対象は「直近1ヶ月に10投稿以上・開設1年以上」のアカウントから順次とされています(対象条件も同記事より)。私は月10投稿に届いていないので、まだ使えません。

「重みは非公開」は1月の話。8月の公開で実数が入りました

読む前に見かけた解説の中には、「重みの数値は含まれていない」と書くものがありました。実物を開くと、home-mixer/params/param.rs というファイルにデフォルト値が実数で並んでいます。食い違いの理由は、解説の日付にありました。

「非公開」と書いていた解説(PPC Landgajus.com)は、2026年1月の公開を扱った記事でした。1月時点では重みのファイルが含まれておらず、当時の記述としては正確です。param.rs が追加されたのは8月13日で、これはコミット履歴で確認できます。つまり、いま検索して1月の解説に当たると、現状と逆の結論を持ち帰ることになります。

私も最初は「解説が間違っている」と思いました。日付を確かめて、思い込んでいたのは自分だと分かりました。AI やアルゴリズムの話題は動きが速いので、解説を読むなら本文より先に日付を見るのが安全です。

ファイルの取得と一覧化は AI に任せました。リポジトリからファイルを落とし、重みのパラメータを表に起こしてもらう流れです。読めないなりに AI で確かめる話は、AI が書いたコードを AI にレビューさせた記事にも書いています。

Xアルゴリズムの重みの実数

2026年8月15日時点の param.rs のデフォルト値から、主なものを抜き出します。数字が大きいほど、その行動の予測が投稿の順位を押し上げます。

読者の行動重み
リンクをコピーして共有20.0
リプライ(相互フォロー間は +15.0 で合計 20.0)5.0
引用ポスト5.0
DM で共有5.0
書き手をフォロー4.0
共有ボタン2.0
リポスト1.0
いいね0.5
ポストをクリック0.4
リンクを開く0.2
写真の拡大・動画の再生各 0.05
プロフィールをクリック0.0
通報-234.0
書き手をミュート-58.8
「興味がない」-43.2
書き手をブロック-31.2

いいねは 0.5 です。リプライと引用はその10倍、リンクをコピーして誰かに渡す行動は40倍です。プロフィールクリックは 0 で、順位に影響しません。

1つ注意があります。この重みは AI が予測した「その行動が起きる確率」に掛かるもので、実際のいいね数や通報数に掛かるものではありません。コードのコメントにも誤読への注意が直接書かれていて、「1通報で468いいね分が消える」という読み方は誤りだと明記されています。通報はいいねより発生確率が1000倍以上低いので、重みを大きくしないと予測が順位に影響できない、という説明です。

フォロワー1000人以下の配給枠

今回いちばんの発見はここです。author_cold_start.rs というファイルに、フォロワーの少ない書き手の投稿をおすすめの上位へ差し込む処理が入っています。条件は次のとおりで、すべて満たす必要があります。

  • リプライではない、単独の投稿である
  • リポストではない
  • 書き手のフォロワーが 1000人以下
  • その投稿の表示回数がまだ 1000 未満
  • 投稿から 24時間以内
  • スコア順で極端に沈んでいない(候補の上位85%以内)

該当すると、タイムラインの15〜16枠目に差し込む設定になっています。先頭ではありませんが、少しスクロールすれば届く位置です。

私のアカウントは、この条件に全部当てはまります。7インプレッションで終わったとき、そもそも誰にも配られない仕組みだと思っていました。実際には入口の枠は開いていて、届かなかった原因は枠の外ではなく、投稿の中身と反応にあると読み替えることになります。

よく聞く説を2つ、実物と突き合わせる

「リプライ欄で存在感を出す」は配給枠に入らない

伸びている人のリプライ欄に書き込んで認知を取る、という定番の戦術があります。配給枠に限れば、これは対象外です。条件の1つ目でリプライが弾かれています。

さらにフィルタの一覧には、フォローされていない書き手のリプライやリポストを候補から外すものがあります(フィルタ名は oon_retweet_reply_filter)。フォロー外の相手のおすすめ欄へリプライで入り込む経路は、リポジトリの説明を読む限り狭いと考えられます。

「リンクを貼ると伸びない」の減点は見つからない

外部リンク付きの投稿は抑制される、という説も有名です。param.rs を見る限り、外部リンクそのものへの減点は見つかりませんでした。リンクに関わる重みは「リンクを開く 0.2」と「リンクをコピーして共有 20.0」で、どちらもプラスです。

間接的な影響は残ります。リンクを開いて X から離れると滞在が短くなり、「滞在しなかった」判定の重み -0.02 が効きやすくなります。ただ、いいね1件(0.5)の25分の1の大きさです。記事の告知でリンクを本文に直貼りする型は、変えない判断にしました。

自分の運用をどう変えるか

私は記事を公開したら Threads と X に告知を出しています。Threads は自作の投稿ツールで回しています。X の型を、今回の読みで3つ決め直しました。

1つ目は、単独ポストだけで告知することです。配給枠の条件がリプライとリポストを弾く以上、増やすのは単独の投稿だけにします。

2つ目は、1日1本にとどめることです。同じ書き手の2本目以降はスコアを半分に減らす設定が param.rs にあり(減衰 0.5・下限 0.25)、同じ日にまとめて投稿する意味が薄いためです。

3つ目は、いいねを目標にしないことです。重みの表で効くのは引用・リプライ・共有です。読んだ人が引用で意見を言いたくなる一文を、投稿の中に1つ置く書き方へ寄せます。

この記事の告知が、その型の1回目になります。1円稼ぐまでの公開実験の一部として、数字がどう動いたかは追って書きます。

最後に注意です。この記事の数値はすべて 2026年8月15日時点のリポジトリのデフォルト値で、X 側はいつでも変更できます。実際の運用値が別にある可能性も残ります。読む時期によっては、リポジトリの実物との突き合わせをおすすめします。

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myska

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